特集2 ERスタンダード 外傷—非外傷医でも,ここまで迫れる! ここまでできる!
【Part 1】総論
【コラム2】受ける前から始まる外傷チームの作り方—ハードとソフトの両面を整備するためのエッセンス
中尾 彰太
1,2
Shota NAKAO
1,2
1地方独立行政法人りんくう総合医療センター
2大阪府泉州救命救急センター
pp.398-402
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200106
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重症外傷の診療は,複数の領域にまたがる損傷を認める全身状態不安定な患者に対し,限られた検査をもとにすみやかに治療戦略を決定し,しばしば移動すら制約される状況で適切な治療を行うことが要求されるという特殊性がある。このような特殊性を有する重症外傷の診療を適切に行うためには,外傷診療の経験をもつ多職種のスタッフによる,外傷チームの確立が必須である。本稿では,外傷チームの重要性や,有機的な外傷チームを立ち上げるために必要な要素について,筆者の施設が重視している点を中心に,その具体的対応を紹介しつつ解説する。
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