連載 帰ってきた やなさん。・30
始まる前から……
柳田 絵美衣
1,2
1慶應義塾大学病院臨床検査科ゲノム検査室
2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
pp.641
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208719
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春! それは,“始まり”の季節.今年の春は,柳田も始まるのです.大学院(博士課程)が.人見知りをする柳田は友だちを作るスキルが絶望的に低いため,博士課程でも学友を作れないだろうと思っていた.しかし! なんとっ! 仲良しの病理技師も一緒に入学となったのだ.地元(兵庫)にいた頃からずっと応援してくださっていて,しかも母校である神戸常盤短期大学(現・神戸常盤大学)の先輩! 心強すぎる.しかし,入学前から2人で不安いっぱいなのである.
柳田は勤務先の大学に社会人大学院制度がないため,博士課程も学外の大学に入学を決めた.修士課程も違う学校だったのだが,出席日数が足りず,学生課に呼び出されて「ヤル気あるんですかねぇ!? えぇ〜!?」と叱られ,通常よりも1年長く遠回りをして修士課程を修了した〔大人になっても,あんな叱られ方するんだね(本誌49巻6号711頁)〕.そんなこともあり,博士課程は“落ちこぼれない”,“叱られない”を目標に掲げ,ヤル気にみなぎっていた(←落ちこぼれない,叱られないは最低レベルだろ……).
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