特集2 ERスタンダード 心不全—「っぽい」の核心をとらえて,しっかり対応する!
【Part 2】「心不全」としてやってみよう
【コラム4】コロナ禍の救急外来で,非侵襲的管理は安全に行えるのか—新しい感染制御の考え方とNPPV・HFNC使用戦略
吉田 英樹
1
Hideki YOSHIDA
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 救命救急センター
pp.308-311
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200086
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心不全診療において,コロナ禍の救急外来で非侵襲的管理は安全に行えるのか? 答えは「“空気感染対策として適切な感染制御”ができるのであれば,安全に行える」である。
この回答を理解するには,先の問いを大きく2つに分けて考えるとわかりやすい。つまり,❶「感染制御」の点からみて,救急外来で“COVID-19またはその可能性がある(否定できていない)”患者にNPPV・HFNCを使用してよいのか,❷COVID-19患者(COVID-19という疾患)の「治療」としてNPPV・HFNCを使用してよいのか(患者予後への影響があるのか),である。本稿では上記2つの疑問,主には❶に重きをおいて解説する。
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