特集 非侵襲的呼吸管理:NPPV vs. HFNC論争 いま決着のとき
各病態におけるNPPVとHFNCのエビデンス,使い分け
❺ 抜管後の非侵襲的呼吸管理—再挿管リスクを抱えた患者にはNPPVやHFNCを使用すべき
前澤 俊憲
1
Toshinori MAEZAWA
1
1JA広島総合病院 救急・集中治療科
キーワード:
抜管後呼吸療法
,
再挿管
,
抜管失敗
,
抜管後呼吸不全
,
喀痰管理
,
予防的使用
Keyword:
抜管後呼吸療法
,
再挿管
,
抜管失敗
,
抜管後呼吸不全
,
喀痰管理
,
予防的使用
pp.489-496
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330170040489
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はじめに
人工呼吸器管理において,再挿管が死亡率の上昇と関連している1)ことは多くの研究で示されている。再挿管を回避するために,原疾患の治療や水分バランスの調整といった抜管前の準備はもちろんのこと,抜管後の呼吸補助は重要である。主要なガイドライン2〜5)では,抜管後の非侵襲的陽圧換気non-invasive positive pressure ventilation(NPPV)や高流量鼻カニューレ療法high-flow nasal cannula(HFNC)の予防的使用は推奨されているが,実際の運用はどうだろうか。
本稿では,誰に・どのようにNPPVやHFNCを用いるかについてまとめる。

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