特集2 ERスタンダード 心肺蘇生—まさかの! ガイドラインが使えないとき,あっても悩むとき
【Part 2】コントラバーシャル編
4.体温管理療法—どのような患者に対して,どうやって管理するか
岡田 遥平
1,2
Yohei OKADA
1,2
1Health Services and Systems Research, Duke-NUS Medical School
2National University of Singapore
pp.110-115
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200054
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蘇生に成功した心停止の患者で最も懸念されるのは,低酸素脳症による不良な神経学的予後である。体温管理療法は,心停止患者の二次的な脳障害を最小限に抑えることを目的として,目標体温を設定し,24〜72時間程度にわたり維持・管理することである。現在,各種の診療ガイドライン1〜3)で推奨されている唯一の脳保護のための介入法である。
本稿では,体温管理療法について「どのような患者に対して,どのように管理するべきか」を,これまでの研究と診療ガイドラインでの記載について概説する。
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