特集2 ERスタンダード 心肺蘇生—まさかの! ガイドラインが使えないとき,あっても悩むとき
【Part 2】コントラバーシャル編
5.アドレナリンは有効なのか? アミオダロン一択でいいのか?—RCTの限界もふまえて有効性を考える
松山 匡
1
Tasuku MATSUYAMA
1
1京都府立医科大学 救急医療学教室
pp.116-125
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200055
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心肺蘇生(CPR)を行う際に,早期除細動,質の高い胸骨圧迫などの一次救命処置(BLS)に反応がない場合,二次救命処置(ACLS)の一環として薬物療法が試みられる1,2)。一方で,現在までに,心停止後の予後改善を示した薬剤は非常に限られている。
本稿では,心停止に対する現在の各薬剤の治療効果に関するエビデンス,今後の課題(knowledge gap)を解説する。
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