連載
え? 知らないの? 体温管理療法デバイスの種類と特徴
山香 修
1
1久留米大学病院 臨床工学センター
pp.650-658
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200201
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
心停止後症候群post cardiac arrest syndrome(PCAS)に対する低体温療法は,American Heart Association(AHA)ガイドライン20101)や日本蘇生協議会(JRC)蘇生ガイドライン20102)で推奨されており,心停止患者の神経学的予後の改善に有効であるとされている。また本邦において,急性重症脳障害の発熱抑制の補助(常温療法)に対しても新たに保険適用された。近年では,両者の概念を包括する管理療法targeted temperature management(TTM)3)が,神経集中治療領域に欠くことのできない治療法として注目され,その体温管理を担うデバイスの重要性がますます高まっている。そこで本稿では,体温管理療法に用いられるデバイスの種類と特徴,また使用上の注意点について解説する。
Copyright © 2015, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.