別冊秋号 周術期管理
PART1 術前の準備
11 周術期の褥瘡対策
熊谷 あゆ美
1
1福井県立大学看護福祉学研究科 成人看護学
pp.65-70
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200152
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医療技術の進歩に伴い,手術も多岐にわたり,また手術患者の適応範囲も拡大している。そのため,周術期の褥瘡発生リスクは高い。2006年の診療報酬の改定で,「褥瘡ハイリスク患者ケア加算」が開始され,周術期に関連した褥瘡ハイリスク項目として,「麻薬等の鎮痛剤・鎮静剤の持続的な使用が必要」や「6時間以上の手術〔全身麻酔下,特殊体位(腹臥位,側臥位,座位)〕」が挙げられている。このように,周術期の褥瘡対策は病院全体で取り組むべき課題となった。
本稿では,周術期に発生する褥瘡とその発生要因,最新のガイドラインをもとに褥瘡予防のための対策について記載する。
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