Japanese
English
特集 外科手術と感染症
II. 各論
12. 皮膚科・形成外科
2)最新の褥瘡ケアと感染対策
Infection control of pressure ulcers
齋藤 順平
1
J. Saito
1
1埼玉医科大学形成外科・美容外科
キーワード:
臨界的定着
,
創傷衛生
,
壊死性軟部組織感染症
,
陰圧洗浄療法
Keyword:
臨界的定着
,
創傷衛生
,
壊死性軟部組織感染症
,
陰圧洗浄療法
pp.629-633
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_629
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
褥瘡の感染対策として,創傷と細菌の関係の理解が必要である.汚染,定着,臨界的定着,感染とステージがすすみ,細菌による負荷も大きくなる.起炎菌として多くの細菌が考えられるため,感染状態を見極めたうえで,抗菌薬の適正使用にも配慮すべきである.壊死性軟部組織感染症を疑えば,早急なデブリードマンが必要である.日常的な処置として,創傷衛生の実践により,創面の良好な状態を維持し,陰圧閉鎖療法(陰圧洗浄療法)も有用であると考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023