特集 ホスピタリストのための栄養療法
Part 3 入院編:急性期からの栄養療法各論
13.急性膵炎・慢性膵炎の栄養療法—重症度や病期の判定からの目標と戦略
宮崎 岳大
1
Takehiro MIYAZAKI
1
1山内診療所
pp.721-731
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901192
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急性膵炎の多くは予後良好な経過をたどるが,20%程度では急性壊死性膵炎を発症し,多臓器不全や死亡に至るリスクが高い。急性壊死性膵炎の場合には異化亢進が起こるため,経管栄養や中心静脈栄養が必要になる。一方,慢性膵炎は,膵実質の萎縮や線維化に伴い,外分泌および内分泌機能の不可逆的な破壊を引き起こす進行性の炎症性疾患である。腹痛や膵内外分泌機能障害により栄養吸収障害が出現するため,必要に応じて栄養補助を行う必要がある。
本稿では,急性膵炎と慢性膵炎の栄養療法についてまとめる。
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