特集 コマネジメント
Part 2 コマネジメントの“枝”
9.周術期,侵襲的処置時の抗血小板薬,抗凝固薬—リスク評価,中止/再開のマネジメント:アップデート版
野木 真将
1,2
Masayuki NOGI
1,2
1The Queen's Medical Center Hospitalist Group
2亀田総合病院 総合内科
pp.113-121
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901105
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患者層の高齢化と検出技術の向上に伴い,心房細動からの心原性脳梗塞予防,深部静脈血栓症(DVT*1)の治療,心臓弁置換術後の血栓予防などに抗凝固薬を内服している患者は増えてきた印象がある。急性出血の際に抗凝固薬を中止することに異論の余地はないにしても,拮抗の方法に関しては施設間での方針に違いがあるかもしれない。また,予定手術では術前にいつから中止し,術後はいつから再開するのか,などは主科と関係診療科と要相談である。
本稿では,日米のガイドラインをふまえ,現状入手可能なエビデンスを吟味して解説したい。
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