特集 抗血小板薬,抗凝固薬のすべて
7.周術期,侵襲的処置時の抗血小板薬,抗凝固薬のマネジメント—リスク評価に応じた中止と再開,その判断とタイミング
野木 真将
1
Masayuki NOGI
1
1The Queen's Medical Center Hospitalist Group
pp.569-576
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900703
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患者の高齢化および診断技術の向上に伴い,心房細動や静脈性血栓症の罹患数および診断数は増加している印象がある。それに伴い,抗凝固療法が実施されている患者は増加しているのではないだろうか。また,経カテーテルによる大動脈弁置換術などの新技術により,これまで対象ではなかった高齢患者にも抗凝固薬を処方するケースが増えてきたのではないだろうか。
急性出血の際に抗血小板薬や抗凝固薬を中止することには誰も異論はないが,拮抗の方法に関しては施設間での方針に違いがあるかもしれない。また,周術期における抗血小板薬,抗凝固薬両方のマネジメントなどは主科と関係診療科と要相談である。
本稿では日米のガイドラインをふまえ,現状入手可能なエビデンスを吟味して解説したい。
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