今月の主題 一般内科医がみる血液疾患―血液専門医との効率的な連携のために
一般内科医が対応できる血液疾患の治療
【薬剤使用時の注意事項】
処置・手術時の抗凝固薬,抗血小板薬の扱い
松下 正
1
1名古屋大学医学部附属病院輸血部
pp.1798-1802
発行日 2011年10月10日
Published Date 2011/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105425
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ポイント
★抗血小板・抗凝固療法の処方医と処置の主治医の緊密な連絡だけではなく,院内コンセンサスに基づいた取り扱い方の取り決めが必要とされつつある.
★一般に血栓性・塞栓性疾患発症のリスクはワルファリンの休薬により上昇するので,処置の担当医は抗凝固療法の対象となる基礎疾患の情報を正しく理解する必要がある.
★ワルファリンによる抗凝固療法を受けるに至った基礎疾患により高リスク病態と低リスク病態に分類する.
★強力な抗血小板療法を行う場合は薬剤溶出ステントの再閉塞予防のため,高リスク群として他の原因疾患と区別して扱う.
★必要に応じてヘパリン置換を行う.
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