特集 コマネジメント
Part 2 コマネジメントの“枝”
【コラム③】—コマネジメントをする内科医に知ってほしい—麻酔管理と術後の注意点—麻酔科医が濃厚に関与している部分を中心に
谷 真規子
1
Makiko TANI
1
1岡山大学学術研究院医歯薬学域 麻酔・蘇生学
pp.122-130
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901106
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
麻酔科医とは何者か?「麻酔の技術を用いて患者管理にかかわる,外科的処置と周術期管理に最も詳しい内科医」(ここでの「内科医」は非外科医の意)であると筆者は考える。その観点から,手術室を主戦場としながらも唯一手術を行わず,患者管理に徹する医師である麻酔科医と,コマネジメントを行う内科医の思考過程は,基本的には類似していると推測する。両者で大きく異なるのは,思考や診療におけるタイムスパンと手術室内処置(麻酔と手術)に関する知識・情報量であろう。
本稿では,コマネジメントを行う内科医に,周術期管理に関して知っていただきたい事柄について,麻酔科医の立場から述べる。
Copyright © 2023, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.