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特集 整形外傷治療 update 2021
Fix and treat
-―骨粗鬆症治療を開始するタイミング―
Fix and treat;when to start secondary prevention?
脇 貴洋
1
Takahiro WAKI
1
1明石医療センター,整形外科
キーワード:
Fix and treat
,
Secondary prevention
,
Fragility fractue
Keyword:
Fix and treat
,
Secondary prevention
,
Fragility fractue
pp.1309-1316
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001880
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要旨:日本では大腿骨近位部骨折術後患者の約20%にしか二次骨折予防が行われていない。骨折後1年以内の二次骨折リスクが高いことが報告されており,入院中に脆弱性骨折の術直後から骨粗鬆症の治療を開始することが必要である。当院では2016年から骨粗鬆症回診を始め,「Fix and treat」のスローガンをかかげながら,2020年には脆弱性骨折の術後患者の100%に入院中から二次骨折予防を行うことができている。2019年に総合内科と連携したヒップフラクチャーセンターを設立し,2020年には総合内科医を主治医とし,整形外科医とともに入院管理を行うorthogeriatric co-management(OGCM)を始め,薬剤介入のみでなくポリファーマシーの問題にも対応している。術直後から二次骨折予防を開始できるかどうかはレジデントにいかに骨粗鬆症治療に関わってもらうかが一番のポイントで,その環境整備を指導医が行うことが重要である。
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