特集 感染症3
Part 4 薬剤編
16.エビデンスに基づき長期抗菌薬投与の経口スイッチの妥当性を検討する—Cons:原則的には従来の経静脈投与期間の満了が優先されるべき
金澤 晶雄
1
,
森 博威
1
Akio KANAZAWA
1
,
Hirotake MORI
1
1順天堂大学医学部 総合診療科学講座
pp.677-680
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901076
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昨今の感染症診療では“shorter is better”が提唱されており1),各疾患において治療期間を短縮するようなエビデンスも登場している。従来,長期の経静脈投与が必要と考えられていた感染性心内膜炎infective endocarditis(IE)や骨髄炎,脳膿瘍についても,早期の経口抗菌薬へのスイッチが議論されている。
本稿ではConsの立場から,臨床に適応していくうえでの問題点を中心に検討する。
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