特集 感染症3
Part 5 検査編
17.point-of-careグラム染色で狙い撃つ—医師が自ら起因菌を推定・診断し,最適な治療に結びつけよう
谷口 智宏
1
Tomohiro TANIGUCHI
1
1県立広島病院 総合診療科・感染症科
pp.681-694
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901077
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人間と病原微生物との戦いは,抗菌薬の登場により人間の勝利に終わると楽観視されていたが,その乱用により薬剤耐性antimicrobial resistance(AMR)を獲得した微生物は増加し続け,世界的な問題となって久しい。この終わりなき戦いを持続可能な(sustainable)状況にとどめるためには,本誌読者のような向上心の強い医師による“point-of-careグラム染色”の実践と,若手医師への継続的な指導が欠かせない。
本稿では,point-of-careグラム染色を概説し,その実際について疾患ごとに症例および画像を挙げ,解説していく。
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