特集 脳梗塞
3.脳梗塞の超急性期治療—発症時刻から考える治療選択を,症例から学んでアップデートしよう
小島 隆生
1
Takao KOJIMA
1
1福島県立医科大学 脳神経外科
pp.249-256
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901019
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脳梗塞の超急性期治療は患者の予後に極めて大きく関与するため,医療者は最大限の力を注ぐべき場面となる。超急性期治療の2本柱は経静脈的線溶療法および機械的血栓回収療法であり,対象となる患者をできるだけ早く把握し,治療を開始することが重要である。おのおのに治療指針および使用指針があり,それに準拠した治療が行われるが,本領域におけるエビデンスの集積は極めて速いため,医療者も常時アップデートが求められる。また現在では治療のみならず,発症から病院搬送,診断など,病院内に加えて地域としての診療体制の整備も必要とされる。
本稿では,実際の症例を通じて脳梗塞超急性期治療の要点を解説し,最近注目されているトピックスを紹介する。
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