連載 助産婦のための臨床薬理・10
時刻分娩学[3]
柳沼 忞
1
1東京大学医学部付属病院分院産婦人科学
pp.74-81
発行日 1985年1月25日
Published Date 1985/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206583
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時刻分娩学における内分泌学
産科学における内分泌学の役割は大きく,これについて述べると1冊の大きな本になってしまうほどである。しかも,妊娠中にはたくさんの種類のホルモンが,非妊時に較べてはるかに多量に分泌されている。
これらには,母体の下垂体から分泌されているプロクラチン(乳汁分泌ホルモン)や胎盤から分泌されているヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG),ヒト胎盤性ラクトゲン(乳汁分泌ホルモン)(hPL),エストロゲンとプロゲステロンそして副腎から分泌される副腎皮質ホルモンがある(図1)。
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