臨床医からの質問に答える
DLCOとDLCO′はどう違いますか? またどちらを用いればよいでしょうか?
田村 東子
1
1虎の門病院臨床生理検査部
pp.166-168
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208907
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はじめに
肺拡散能力検査は,肺胞から肺胞毛細血管膜を通って血液中に至るまでのガスの拡散しやすさを評価する呼吸機能検査である.本来は酸素(O2)の拡散能力を測定することが望ましいが,それは技術的に難しいため,指標とするガスには一酸化炭素(CO)を用いて,一酸化炭素肺拡散能力(diffusing capacity of the lung for carbon monoxide:DLCO)を測定して代用している.
DLCOの測定方法は,測定時間が短く,測定値のバラツキも少ないという理由から,1回呼吸法が世界的に最も普及している.
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