訪問看護ステーション経営A to Z・6
ステーションの財務管理―Financial Management
小山 秀夫
1
1国立医療・病院管理研究所
pp.432-435
発行日 1996年11月15日
Published Date 1996/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901201
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
お金がどうなっているかわからない
平成8年4月1日の診療報酬改定に伴うステーションの訪問看護療養費は,約8%上昇しました.また,ステーションサイドから要望があった回数制限の緩和や24時問対応についても評価されました.今回の改定が,ステーションの経営に与えた影響は大きく,多くのステーションが安定的な経営をおこなえるようになったのです.これも訪問看護に対する住民の高い評価と,ステーション職員のこれまでの努力の結果といえるでしょう.
訪問看護療養費の大幅アップに関係した人々の関心は,訪問看護の普及とステーション職員の待遇改善にあるといってよいでしょう.なぜならば,改定前のステーションの経営状況は,決して悪化していないし,多くのステーションが順調に運営されていたからです.それゆえ,訪問看護に従事する職員の給与改善に療養費のアップ分を使用して欲しいと考えるのです.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.