シンポジウム 脊髄損傷患者に対する早期脊椎固定術の適応と成績
特に非観血的固定法について
山田 憲吾
1
Kengo YAMADA
1
1徳島大学医学部整形外科学教室
pp.377-381
発行日 1968年5月25日
Published Date 1968/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903913
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脊髄損傷はもつぱら鈍力によつて発生する.そしてその多くが,宿命的な身体障害を残すだけでなく,褥創や尿路感染症などの合併により,生涯の病人として,病床に呻吟している者も少なくない.したがつてこれに対するあらゆる治療は,リハビリテーションの一環として,適正に行なわれる必要がある.特に初期治療の問題は,極めて重要であり,受傷当初僅か1〜2週間の処置であつても,その適否は患者に残された生涯の運命を左右するものであることを銘記しなければならない.
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