特集 アレルギー
【各論】
13.アナフィラキシー—アドレナリンの投与の遅れは死亡リスクの上昇につながる
原田 広顕
1
Hiroaki HARADA
1
1東京大学医学部 アレルギー・リウマチ内科
pp.137-149
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900762
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アナフィラキシーは,それまで健康に過ごしていた人が,発症後まもなく死に至る可能性もある,全身性の急性過敏反応である。発症の誘因やそのメカニズムもさまざまあれば,発症・重症度にかかわるリスク因子も複数存在し,現れる症状もまたさまざまである。アナフィラキシーに遭遇した医師は,それを正しく認識し,迅速に治療に取り掛からねばならない。
本稿では,そのために必要な診断と治療について解説し,さらに症状が落ち着いたのちの患者のマネジメントについても言及する。
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