連載 「気になる子ども」の保健指導・17
ことばの遅れ
栁沢 尚代
1
,
小澤 道子
2
1渋谷区恵比寿保健相談所
2連馬区光が丘保健相談所
pp.914-915
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901031
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【事例】1歳6か月児健診の時に,何か心配はないかと聞かれ,「“マンマ”しかいいません」と言うと,「ことばが遅い」「お母さん,声をかけていますか」と言われました。ことばの数は,上の子(4歳)より少ないと思っていましたが,こちらの言っていることはわかりますし,ほかのことも上の子の時と同じで,保育所からも言葉について何も聞いていませんでした。その後,単語の数は増えていきましたが,2回勤務を休み保健所に連れていくと「まだ遅れている」と言われました。2歳半の時には,ことばもつながり,3歳になるとよく喋るようになり,ほっとしました。今から思うと,ことばが遅いと言われたことにショックを受け,ことばにとらわれ過ぎていたと思います。[3歳児の母親]
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