特集 アレルギー
【各論】
【コラム②】血管性浮腫—遺伝性や後天性,薬剤誘発性も念頭におく
大岡 正道
1
Seido OOKA
1
1聖マリアンナ医科大学 リウマチ・膠原病・アレルギー内科
pp.120-125
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900760
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血管性浮腫は自然軽快する限局性の皮下あるいは粘膜下の浮腫である。血管性浮腫には,限局性で蕁麻疹を伴うものと,アナフィラキシーによるものが含まれる。これらを鑑別することが血管性浮腫を診察するうえで大切である。また,200床以上の病院への調査票による全国調査1)を行ったところ,411名の血管性浮腫患者が報告され,そのうち遺伝性血管性浮腫hereditary angioedema(HAE)は59名で,全体の15%(うち13%がⅠ,Ⅱ型)となっており,理解しておくことが重要である。
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