特集 内科エマージェンシー
各論(緊急度と頻度の高い疾患を中心に)
12.Killer chest pain—急性冠症候群,急性大動脈解離,肺塞栓症:専門家に渡すまでにできること
村石 真起夫
1
Makio MURAISHI
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科
pp.799-822
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900729
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[要点]
●Killer chest painは死亡率が高く,急変し得るため,時には瞬時の対応や決断が迫られる。
●初療時は初期評価を行いながら同時並行で治療を進めていく診療速度が求められる。
●重篤な疾患であるにもかかわらず,必ずしも教科書どおりの病歴ではなく,また救急車ではなく歩いて来院する患者も少なくない。
●Killer chest painの患者を見逃さず正しくマネジメントすることは,多忙なERにおいては容易ではない。どのように初期評価・対応し,専門医につなげばよいか,また胸痛患者でkiller chest painが否定できない場合にどのように考え,除外していけばよいか理解しておく。
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