今月の主題 急性冠症候群へのアプローチ
急性冠症候群の理解
急性冠症候群の疫学―急性冠症候群は増えているか?
渡辺 和宏
1
,
長尾 建
2
1日本大学医学部内科学講座循環器内科
2日本大学医学部救急医学
pp.2073-2075
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100376
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ポイント
急性冠症候群とは,冠動脈プラークが破綻することにより急激に血栓形成を惹起させ,冠動脈内腔を閉塞または狭窄させるという機序をもつ疾患の総称である.
急性冠症候群には急性心筋梗塞,不安定狭心症,心原性突然死が含まれるが,現在その詳細なデータベースは存在せず,全体像の把握は困難である.
2000年に,心筋障害を示す心筋トロポニンが陽性の急性冠症候群であれば急性心筋梗塞として包括すると再定義された.
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