特集 腎疾患2
【輸液・電解質・酸塩基平衡】
【ミニコラム④】カリウム異常症に関連する腎疾患とその管理—慢性低カリウム血症が誘発する腎病態,カリウム吸着薬の現在と未来
志水 英明
1
Hideaki SHIMIZU
1
1大同病院 腎臓内科
pp.246-251
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900526
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低カリウム血症は日常診療でよくみる電解質異常であるが,慢性の低カリウム血症が腎組織に影響を及ぼし,慢性腎臓病(CKD)の原因となることはあまり知られていない。本稿ではまず,慢性の低カリウム血症による腎障害について解説する。
次に,消化器副作用が多く,使いにくいとされるカリウム吸着薬について説明する。高カリウム血症は外来・入院で緊急治療の対象となる疾患である。緊急対応を予防するうえで高カリウム血症管理は重要となるため,現在使用可能なカリウム吸着薬,そして,欧米ですでに使われている新規カリウム吸着薬について概説する。
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