特集 老年科
【急性期各論】
13.転倒へのアプローチ—評価と予防の基本を押さえ,入院中だからこそできる介入を行う
世戸 博之
1
Hiroyuki SETO
1
1愛仁会明石医療センター 総合内科
pp.751-765
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900492
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高齢者の転倒は単なる事故ではなく,複数の要因により生じる症候群である。また,転倒は高齢者における外傷やそれに起因する障害,死亡の主要な原因であり,転倒によりADLの低下,施設入所,抑うつなどの合併症が生じ得る。このように,転倒は高齢者の予後を大きく左右する重大な事象であるため,包括的な評価および予防が重要となる。
本稿では,まず前半で転倒の疫学,高齢者における転倒のリスク因子やリスク評価,予防について解説し,続く後半で,高齢入院患者の転倒に対してどのようにアプローチすればよいかを述べる。
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