ステップアップ
入院患者に対する禁煙アプローチ
岡田 彩子
1
1財団法人田附興風会医学研究所北野病院看護部
pp.834-838
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100364
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はじめに
2006(平成18)年4月1日からニコチン依存症管理料として,禁煙指導が診療報酬で保険適用になり,禁煙に対する社会的な動きが医療界にも及んだ.
今回の制度の対象は,外来患者に限られているが,禁煙はそもそも,どのような対象にも必要な健康行動であり,喫煙は,数ある疾患の危険因子のなかでも,影響の大きいものである.禁煙はすべての健康レベル,年齢,性別にある対象にとって有益な疾病予防行動,危険因子是正の行動,ヘルスプロモーション行動につながるもので,外来通院患者のみに必要な治療ではなく,入院患者にもその対象を広げることは必要なことである.
そこで本稿では,虚血性心疾患の危険因子の是正,再発予防を目的に行なっている入院中の患者への禁煙指導の試みを紹介する.
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