特集 抗血小板薬,抗凝固薬のすべて
4.抗凝固薬をいつどうやって使うのか—日本と米国のガイドラインを中心に:静脈血栓塞栓症(VTE),心房細動,人工弁患者
世戸 博之
1
Hiroyuki SETO
1
1愛仁会明石医療センター 総合内科
pp.475-491
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900695
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
抗凝固薬は1916年にヘパリンが発見され,ワルファリンが1948年に合成されて以降,長らくヘパリン類やワルファリンしか使用できなかった。しかし,近年新たな抗凝固薬が開発され,治療薬の選択肢が広がっている。また虚血性心疾患における,直接経口抗凝固薬(DOAC*1)の併用など抗凝固療法の適応や治療法についても,新たな知見が広がっている。
本稿では,DOACの登場により抗凝固療法に用いる薬剤の選択肢が増えているなかで,各病態に対してどのように抗凝固療法を選択していくのか,日米のガイドラインに基づいて概説する。
Copyright © 2019, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.