特集 老年科
【急性期各論】
【コラム4】認知症の拾い上げと病型診断—生活上の困難に気づき,その後のフォローまで責任をもって考える
井口 真紀子
1
Makiko IGUCHI
1
1医療法人社団鉄祐会 祐ホームクリニック
pp.712-717
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900489
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急性期病棟でよくある高齢者の神経精神症状に対しては,適切な対応および急性期疾患の加療により,症状は改善することは期待できる*1。しかし,安定した時期になっても認知機能低下や神経精神症状が遷延することがあり,それが実際は慢性的な経過である認知症であると気づくことも少なくない。また,その症状は時として家族ですらしっかり認識されていないこともある。
本稿では実際によくある症例をもとに,認知症を疑わせる患者に対するアプローチの仕方についてまとめる。
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