Japanese
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特集 今さら聞けないかぜ診療のABC
かぜの病型からの診断
Clinical features and diagnosis of common cold
山村 幸江
1
Yukie Yamamura
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科
pp.900-903
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201836
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Point
●かぜの病型は,①非特異性上気道炎型,②鼻炎型,③咽頭炎型,④気管支炎型に分類できる。
●非特異性上気道炎型は狭義のかぜで,鼻と咽頭症状,咳の3領域にわたる症状が急性かつほぼ同時に,同程度存在する。この型はウイルス性であり,抗菌薬は不要である。
●鼻炎型はアレルギー性鼻炎と細菌性鼻副鼻腔炎の鑑別が必要である。
●咽頭炎型はウイルス性が主体であるが,抗菌薬の適応があるA群β溶連菌性も小児で15〜30%,成人で10%程度を占める。
●気管支炎型は肺炎の鑑別が重要である。起炎微生物の5〜10%は抗菌薬の適応があるマイコプラズマ,肺炎クラミジア,百日咳である。
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