連載 米国のHealthcare Systems・2
ホスピタリストに求められるSystems-based Practice
反田 篤志
1
1Preventive Medicine Fellow, Mayo Clinic, Rochester
pp.310-313
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900441
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米国で研修医や医師が身につけるべき能力の1つに,systems-based practice(システムに基づく診療:SBP)がある。卒後研修を規定するAccreditation Council for Graduate Medical Education(ACGME)および専門医資格を規定するAmerican Board of Medical Specialties(ABMS)は,SBPを医師の中心的能力の1つに定めている1)。特にホスピタリストは,その特性から,高い水準でSBPを実施することが期待されている2)。その一方で,SBPは比較的新しい概念であり,どのようにそれを教育,涵養し,その能力を評価するべきかはいまだ一定の見解を得ていない3, 4)。
第2回では,SBPを理解するために,まずシステムとは何か,システム思考とは何かについて,具体例を交えながら解説する。そのうえで,SBPの概念とその医療安全への適用について概説し,最後にホスピタリストに求められるSBPについて述べる。
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