特集 腎疾患
解説|ホスピタリストに必要な腎疾患の知識とは?
赤井 靖宏
1
Yasuhiro AKAI
1
1奈良県立医科大学 臨床研修センター
pp.263-266
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900416
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Hospitalist第3号は,「腎疾患」を特集した。基本的な編集方針は,①実践的であること,②できるかぎりEBMに基づいた記述を心掛けること,③腎臓専門医への紹介のタイミングを意識した記述を心掛けること,などであった。ゲストエディターとして今回の特集にかかわらせていただいたが,私自身が,「ホスピタリストあるいは総合内科医に必要な腎疾患の知識とは何か?」について考えさせられた。
私を含む腎臓専門医は,「腎疾患が明らかであれば,とにかく専門家に任せてください」というのが基本姿勢と思われる。逆に言えば,「ホスピタリストあるいは総合内科医は,腎臓専門医に紹介・コンサルトするまでの知識を得ていただければよい」と腎臓専門医は考えがちである。このため,本特集の初期の企画段階においては,「腎臓専門医にコンサルトするために必要な知識を得る」ことに焦点を絞って執筆を依頼させていただいた。しかし,原稿をいただき,ホスピタリストあるいは総合内科医の方々と議論を重ねるにつれ,「ホスピタリストあるいは総合内科医」は腎疾患に関するもっと多くの知識を得たいと考えていることがわかってきた。なかには,「腎臓専門医と渡り合える知識あるいは若手腎臓専門医レベルの知識がホスピタリストあるいは総合内科医に必要」との意見もいただき,最終的にエディターの判断で,原稿をいただいたあとではあったが,執筆内容の変更を執筆者に依頼する結果となった。このため,執筆の先生方には多大なるご迷惑とご苦労をおかけした。ここに深くお詫びしたい。
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