特集 周術期マネジメント
6.腎疾患の周術期リスクとマネジメント—非透析慢性腎臓病(CKD)患者,透析患者における注意点
原田 幸児
1
,
赤井 靖宏
2
Koji HARADA
1
,
Yasuhiro AKAI
2
1洛和会音羽病院 腎臓内科・リウマチ科
2奈良県立医科大学 地域医療学講座
pp.325-334
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900165
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慢性腎臓病chronic kidney disease(CKD)は,脳心血管,止血凝固,内分泌代謝,消化器,体液・電解質など多岐の臓器にわたる病態生理と関係しており,CKD患者の周術期には合併症の頻度が上昇することが知られている。CKD患者に対する手術が予定されると,内科医はこれらをふまえた周術期の腎機能管理を依頼されることになる。本稿では,CKD患者における周術期管理について,具体的な症例提示を行い解説する。また,透析患者における注意点についてもまとめる。
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