特集 腎疾患
【慢性腎臓病(CKD)】
15.腎生検と腎臓専門医紹介のタイミング—正しい知識で正しい判断を
赤井 靖宏
1
Yasuhiro AKAI
1
1奈良県立医科大学 臨床研修センター
pp.195-200
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900406
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腎生検は腎臓病の診断・予後判定・治療方針決定などのために必須の検査である。一方,腎臓は血流が豊富な臓器であり,腎臓そのものに体外から針を進めて組織を得る腎生検は危険を伴う検査でもある。そのため,腎生検は十分な術前検査を経て,熟練した術者が施行する必要がある。腎生検は原則的に腎臓内科あるいは泌尿器科で施行される場合が多いと思われるので,ホスピタリストは腎生検の適応を知り,適応のある症例を遅滞なく腎臓専門医に紹介することが必要である。本稿では,腎生検の適応や経皮的腎生検基本手技について(移植腎生検は除く)述べるとともに,慢性腎臓病(CKD)患者の腎臓専門医への紹介についても触れる。
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