特集 ホスピタリストと病院総合医
ホスピタリストの養成
南 太郎
1
1Memorial Hospital of Rhode Island
キーワード:
ホスピタリスト
,
トレーニング
,
入院収入
Keyword:
ホスピタリスト
,
トレーニング
,
入院収入
pp.674-677
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101991
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ホスピタリストになるためには
米国では,ホスピタリストといっても内科研修を3年終え,内科専門医試験に通れば誰でもなれるし,ホスピタリストの需要が非常に大きい米国において職をみつけるのはそれほど難しくはない.専門医の資格がなくても,雇用先の病院がOKする場合もあり,実際そのようにして働いている人物を筆者は知っている.つまりは研修医に毛が生えた「ジュニア」ホスピタリストも当然いるわけで,そのようなホスピタリストにとっては継続的なトレーニングが欠かせない.
問題はトレーニングを誰が指導するかということである.研修医の時はシニアレジデントやフェロー,指導医(アテンディング),さらにはプログラムディレクターと,指導してくれる人には事欠かない.研修医の教育に関しては全国的に細かい指針が定められており,到達目標は医学知識から手技,コミュニケーションスキルにいたるまで細かく見張られ,主にプログラムディレクターによって定期的に研修医に対するフィードバックが行われる.プログラムが指導指針に沿ってない場合,最悪プログラムの閉鎖を含めたきついペナルティが待っている.全米の研修医トレーニングプログラムの質は,ある程度一定以上になるように考慮されているのである.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.