一般内科医のための腎疾患A to Z 病期からみた腎臓病治療(CKDとAKI)
腎代替療法のオプション選択と導入時期
大橋 靖
1
,
酒井 謙
1東邦大学 医学部医学科腎臓学講座
キーワード:
インフォームドコンセント
,
血液透析
,
糸球体濾過率
,
腎臓移植
,
腎不全-慢性
,
腹膜透析
,
移植コーディネーター
,
看護職の役割
,
認定看護師
,
専門職の役割
,
慢性腎臓病
Keyword:
Glomerular Filtration Rate
,
Renal Dialysis
,
Informed Consent
,
Kidney Failure, Chronic
,
Peritoneal Dialysis
,
Kidney Transplantation
,
Nurse's Role
,
Professional Role
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.49-53
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014246661
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腎代替療法には血液透析,腹膜透析,腎移植がある.血液透析は小分子から中分子除去能に優れ,多くの患者に不足の少ない療法である.腹膜透析は残存腎機能を補完する目的で行われ,患者予後と生活の質の改善が期待される.腎移植は患者予後に優れ,先行的腎移植も行われる.しかし,慢性的なドナー不足,透析患者の増加と高齢化により画期的な増加は望めない.腎代替療法に関するインフォームドコンセントは,GFR 15-30mL/分/1.73m2の時点で行う.透析導入時期はGFR 8mL/分/1.73m2未満が推奨される(治療不可能な腎不全徴候が出現した場合はその限りではない).透析療法を行うためのアクセスは導入の1ヵ月前までに作成する.先行的献腎移植登録はGFR 15mL/分/1.73m2未満で可能になる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014