連載 ホスピタリストに必要な他科の知識・第3回
皮膚科の知識②—薬疹の知識をもとう,薬疹の対処を学ぼう
箭原 弘典
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 皮膚科
pp.553-557
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900379
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本稿では,前回(Vol.1 No.2)解説した中毒性表皮壊死症(TEN)やStevens-Johnson症候群(SJS)と並ぶ重症薬疹である,薬剤過敏性症候群drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS)を取り上げる。DIHSは,高熱,皮疹,肝機能障害を特徴とする薬疹で,経過中にヒトヘルペスウイルス(HHV)-6の再活性化が生じることが特徴である。また,原因不明の高熱・発疹として,当初は内科を受診する症例も少なくない。DIHSは原因薬物や臨床経過が特徴的なため,知識があればより早期に診断・治療が可能となる。生命にかかわる重症薬疹であるだけに,その特徴を知っておく必要がある。
また,内科医が処方する薬物で起こる頻度が高いわりに見逃されやすい薬疹として,光線過敏型薬疹についても解説する。
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