特集 呼吸器疾患1
11.COPD増悪—標準的な薬物療法(ABCアプローチ)と換気補助療法のエビデンスを理解する
江原 淳
1
Jun EHARA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
pp.201-212
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900288
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慢性閉塞性肺疾患chronic obstructive pulmonary disease(COPD)は緩徐に進行する慢性疾患であるが,呼吸器感染や大気汚染を契機として急激に症状が悪化することがあり,これを「COPDの増悪」とよぶ。増悪は,患者のクオリティオブライフ(QOL)や呼吸機能を低下させ,生命予後を悪化させるイベントである。
2013年には日本呼吸器学会1),2014にはGlobal Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease(GOLD)2)のガイドラインがそれぞれ改訂された。一般外来,救急外来,一般病棟からICUまで,さまざまな場面で活躍するホスピタリストにとって,COPDは遭遇頻度の高い疾患であり,その増悪に対する知識は必須である。
本稿では,症例をもとに,増悪に対するマネジメントを概説する。
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