症例検討 血液疾患患者の麻酔
真性多血症polycythemia vera—本当は怖い多血症
服部 瑞樹
1
,
山崎 光章
2
Mizuki HATTORI
1
,
Mitsuaki YAMAZAKI
2
1富山大学附属病院 麻酔科
2富山大学大学院医学薬学研究部 麻酔科学講座
pp.628-632
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200892
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症例
45歳の男性。身長168cm,体重78kg。収縮期血圧140〜150mmHgの高血圧や頭痛はあったが未治療であった。会社の検診で早期胃がんを指摘された。血液検査ではヘモグロビン(Hb)値19.5g/dL,ヘマトクリット(Ht)値59%,血小板数30.5万/μL,白血球数9200/mm3など,血球増加があり,真性多血症と診断された。早期胃がんに対して幽門側胃切除術が予定された。
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