特集 代謝内分泌
11.高カルシウム血症の診断と治療—緊急症への対応と原因疾患の鑑別を迅速に!
竹内 靖博
1
Yasuhiro TAKEUCHI
1
1虎の門病院 内分泌センター
pp.147-155
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900141
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高カルシウム血症の原因には,①悪性腫瘍や原発性副甲状腺機能亢進症のように,骨吸収亢進に基づく骨からのカルシウム(Ca)動員による場合と,②サルコイドーシスなどの慢性肉芽腫疾患,あるいは活性型ビタミンD3製剤によるビタミンD作用過剰による場合とに大別される1)。
本稿ではまず緊急症の対応についてまとめたうえ,原因疾患の診断と治療について述べる。なお,すでに維持透析中であったり,末期腎不全の患者では直ちに血液浄化療法の適応となるので,腎不全に関する成書や類書を参照されたい。
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