今月の主題 カルシウム・骨代謝異常症と骨粗鬆症
高カルシウム血症
高カルシウム血症の治療
高橋 俊二
1
1財団法人癌研究会附属病院化学療法科
pp.1013-1015
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906840
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●緊急治療が必要な高カルシウム血症は,ほとんどが悪性腫瘍に伴うものである.
●輸液は脱水状態の改善,腎機能の保持を目的とし,生食の高度負荷は必要のないことが多い.
●ビスフォスフォネート(アレディア®,オンクラスト®,テイロック®,ビスフォナール®)の単回点滴静注が原則で,カルシウムを急速に低下させる必要のある場合はカルシトニン(エルシトニン®)点滴静注1日2回を併用する.2〜4週間ごとの投与でコントロール可能なことが多い.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.