特集 神経内科
5.不随意運動—病棟で出会う頻度の高い4つの病態:その診断・治療のポイントとは?
石井 信之
1
,
望月 仁志
1
Nobuyuki ISHII
1
,
Hitoshi MOCHIZUKI
1
1宮崎大学医学部内科学講座 神経呼吸内分泌代謝学分野
pp.63-73
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900023
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不随意運動は運動障害の1つである。運動障害とは筋力低下や痙性に関係なく,運動過多もしくは運動過少を生じる病態と定義される1)。本稿では運動過多のうち,hyperkinesia(動作過多),dyskinesia(不自然な動作),abnormal involuntary movement(異常な不随意動作)の3つを不随意運動として扱う。
不随意運動の診断・治療には,目の前で起こっている「動き」を系統的に分類し,不随意運動のタイプを把握することが最も重要である。以下では不随意運動全般の診断をオーバービューし,病棟で出会うことの多い振戦,ジストニア,ミオクローヌス,舞踏運動について詳述する。また,それぞれの内科的・外科的治療についても述べる。
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