特集 神経内科
6.虚血性脳卒中—診断と治療の要点をつかみ,急性期に対応する!
井口 正寛
1
Masahiro IGUCHI
1
1福島県立医科大学医学部 神経内科学講座
pp.75-88
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900024
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虚血性脳卒中は不十分な脳血流によって起こる脳機能障害で,神経内科のcommon diseaseである。本症は,脳梗塞と一過性脳虚血性発作(TIA)に大別される。TIAは脳梗塞の前兆ともされ,また脳梗塞は日本人の死亡原因のなかで高い順位を占めるだけでなく,寝たきりの原因第1位であることから,ともに重要な疾患である。
本稿では,虚血性脳卒中について,ホスピタリストが知っておくべき診断と治療の要点をまとめる。特に,急性期治療における患者管理や予防治療については,最新のエビデンスを紹介しつつ解説する。診断と治療の全体の流れは図1に示した。
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