Japanese
English
特集 リハビリテーション医学の基礎―神経生理学の進歩
不随意運動
Involuntary Movement.
森田 洋
1
Hiroshi Morita
1
1信州大学医学部第三内科
1The Third Department of Internal Medicine, Shinshu University School of Medicine
キーワード:
不随意運動
,
パーキンソン病
,
舞踏病
,
ジストニア
,
ジスキネジア
,
振戦
Keyword:
不随意運動
,
パーキンソン病
,
舞踏病
,
ジストニア
,
ジスキネジア
,
振戦
pp.535-540
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109248
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はじめに
不随意運動(involuntary movement)は自己の意志とは無関係に身体が勝手に動いてしまう状態である.てんかん性の不随意運動(ミオクローヌスなど)などの一部を除くと,その病態は大脳基底核の異常によって生じていると考えられている.したがって,原因の如何にかかわらず,大脳基底核に病変があれば,不随意運動が生じる可能性がある.代表的な疾患にはパーキンソン病,ハンチントン舞踏病などがあるが,そのほか,脳血管障害,腫瘍などでも基底核に病変があれば出現する.また,生じる不随意運動の種類も,病因よりも基底核のどの部分の病変かに依存する.
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