特集 呼吸器離脱
【コラム】長期人工呼吸病院の必要性と我が国の現状―400例の長期人工呼吸治療経験から
岡村 篤
1
,
山村 剛康
1
Atsushi OKAMURA
1
,
Takeyasu YAMAMURA
1
1特定医療法人平成会 平成会病院
pp.770-773
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100474
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■長期人工呼吸患者の疫学
長期人工呼吸の定義は,研究者,臨床医により微妙な差異がある。その原因は,対象となる原疾患,長期人工呼吸が行われる場(急性期病院,長期療養型施設,在宅など)が多様であることに起因する。
我が国の長期人工呼吸に関する統計報告は,国立病院機構や在宅患者のものに限られる。前者は旧国立療養所を母体とし,結核後遺症や重度心身障害者が中心の報告であり,後者は神経筋疾患患者が中心となる。これは,我が国の医療制度の歴史的経過の結果と考えられる。
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