特集 重症感染症
11.免疫不全と重症感染症―(6)移植患者における重症感染症
北薗 英隆
1
,
本田 仁
2
Hidetaka KITAZONO
1
,
Hitoshi HONDA
2
1University of Illinois at Chicago 感染症科
2Washington University School of Medicine 感染症科
pp.177-188
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100273
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移植後に起きる感染症は治療が困難である。免疫能が持続的に低下した状態は種々の感染症に対して易感染性となる。家族,生活習慣など詳細な問診は移植後感染症の診断に欠かせない。移植後感染症と一般感染症の主な相違点は,免疫抑制の程度,移植後の時間経過から,比較的まれな感染症(真菌,ウイルス,寄生虫感染症)も鑑別診断に含まれることである。本稿では造血幹細胞移植,臓器移植に関連した感染症を総論的な観点からレビューしたい*1。
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