特集 感染症3
Part 5 検査編
19.この感染症検査の解釈,正しくできていますか—梅毒・HIV感染症・C. difficile感染症・結核・CMV感染症
三輪 俊貴
1
,
本田 仁
2
Toshiki MIWA
1
,
Hitoshi HONDA
2
1東京大学医学部附属病院 感染症内科
2藤田医科大学医学部 感染症科
pp.703-716
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901079
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感染症の診断には微生物学的検査が必須であり,多くの細菌感染症では培養検査が該当する。しかし微生物を直接評価することが難しい感染症も多数存在し,このような感染症では特異抗原や抗体を検出したり,バイオマーカーを用いたりして間接的に評価することになる。
検査一般に当てはまることであるが,完璧な検査は存在しない。検査の特性や感度,特異度などを理解し,検査単独で判断を下すのではなく,疫学,病歴や身体所見,他の検査所見をふまえた検査前確率に基づく総合的な解釈が求められる。
本稿では,感染症科医として他科からの相談が多い検査について詳述する。
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